うちの近所に台北当代芸術館(MOCA)という現代アートを主に扱う美術館があります。長安西路一段。通学路なので毎日見かけるのに、いままで一度も中に入ったことがなく、せっかくの日曜日なのでやっとこさ行ってみました。
いま台湾は年に1度の香港ウィークということで、香港現代アートの企画展を開催中。当代芸術館は赤レンガ造りの建物も魅力的ですが、外にも作品を置いたり、外観自体を作品にしてしまうことがあります。
こんなことになっていたこともありました。
中に入って左側がチケット売り場。
観覧料はNT$50(190円)。安い。
当代芸術館はもともと古い小学校だった建物を利用した美術館。各展示室は比較的小さく、天井も低め。建物内を探索しながら作品を発見していくような趣があります。
1日に何回かギャラリーツアーもありますが、もちろん中国語。
飲まず食わずで10年働けば土地を買えるよ!(この家くらいのね!)みたいな意味でしょうか。ちなみにこのレンガは書籍を破砕して作られていて、家を手に入れるためにあなたは何を捨てる?というような説明が添えられていました。書物の中には黄金がある、とも。
ハーネス(安全ベルト)を付けてなくて墜落死した人。
アンガールズの田中に似てる。
台風が来るとまず台湾が被害に遭い、香港はその報道を見て台風に備える。今日台湾、明日香港。一方、香港の1国2制度化は中国からすれば台湾の予行演習だろう。今日香港、明日台湾。
みたいなことが書いてあったような気がしますが、中国語が難しくてよくわかりません。作品自体は台北・香港それぞれの美術館を放水車で大雨にするという映像作品でした。台湾と香港の相互意識というか、市民レベルではお互いどう思っているのか興味があります。
棺桶に入ってみることができる装置。
日本のよりすこし大きい気がします。
天井から糸電話風のスピーカーがぶら下がっていて、来場者が録音した歌を聴くという作品。奥の方にはハンモックみたいなのが吊るされていて、その中で誰でも録音できるようになっています。
などなど。
どの作品も観念的になりすぎず、アートの知識が無くても楽しめるものばかりでした。
ミュージアムショップもありますよ。
NT$50で、足早に回っても1時間。ゆっくり回れば2〜3時間は過ごせそう。常設展示は無くだいたい2ヶ月毎に内容が一新されるので、ときどき観に来てもいいなと思いました。
雨でも気にせず今日もBBQにいそしむ人々。