台南2日目。
今日はバスで移動
昨日は市内中心部を歩き回ったので、今日は海側の安平というところを見て回ることにしました。さすがに安平は宿から歩くには遠いので、バスで移動。赤崁樓の前のバス停から88番または99番のバスに乗ります。台南駅からであれば2番でもOKですよ。
どっちに乗って行こうかなーと考えてたら案内ボランティアのおっちゃんが話しかけてきました。88番が先に来るけど回り道するので安平へは99番の方が早く着くと言うので、言われた通り88番はスルーして99番に乗車。
たしかに早く着きました。
バスを降りたところで案内図を発見。わかりやすい。おすすめルートも描いてあったので概ねそれに従って回ることに。
徳記洋行
まずは徳記洋行。
イギリス人がつくった貿易会社の跡です。
19世紀、アロー戦争に敗れた清は天津条約を結び、欧米列強に対して台南の港を開きました。その頃に設立された貿易会社のなかの1つが徳記洋行。いまは博物館になっています。
当時のしのばせる家具や資料が展示されています。
当時の主要輸出品だったお茶の箱。
蝋人形の展示がある、と聞いていたのですが紙のハリボテしかなかったです。メンテナンス中だったのだろうか。
安平樹屋
徳記洋行のとなりでは(たぶん徳記洋行の)倉庫跡を見ることができます。
ガジュマルの樹で覆われてしまっています。
ラピュタみたい。
中は意外に広く見ごたえがあります。
廃墟趣味に目覚めそう。
夜に来たらめちゃくちゃ怖いだろうなー。
補強用の鉄骨が組まれていて、階段も設置されているので上から見ることもできます。
植物の生命力はすごい。
次の目的地への移動中に見かけたお店。
「クッキのうち」と書いてありました。おしい。
安平外商貿易紀念館(東興洋行)
こちらはドイツ人がつくった貿易会社。
ここも博物館になっていました。何が展示されていたか記憶にありませんが・・・。庭の売店でビールを売っていて、台湾にしては珍しいなと思いましたが、ドイツつながりなんですね。気づくのにしばらく時間が必要でした。
台塩日式宿舎
東興洋行のすぐ奥には日本の建物。
こちらは日本統治時代に塩田を管理していた日本人用の宿舎だそうです。
きれいに保存されています。
あやしい撮影会をしていたのでその様子を撮影。
きれいなモデルさんでしたがプロなのか何なのか謎。
安平天后宮
天后宮のでっかい門。
いかにも中華風ですね。
屋台がたくさん出て賑わってました。
食べ物もいろいろありましたが、本日は残念ながら食欲なし・・・。
安平古堡
いちおう本日のメインである安平古堡。
ここは17世紀にオランダ人が建てた台湾最古の城堡。
40年間ほど続いたオランダ統治の中枢を担った場所です。
いつの時代のものかわかりませんが大砲が残されていました。
城壁の跡。
ここにもガジュマルの根が。
17世紀のオランダ統治は明の武将・鄭成功によって終止符が打たれました。当時大陸では明から清の時代に換わろうとしていて、清から追われた鄭成功は台湾に渡ってオランダ勢力を一掃し、この場所を清への逆襲の拠点にしようとしたのです。
このくだりが中共内戦後の国民党と重なることもあり、台湾ではいまでも鄭成功は英雄視されているそうです。ちなみに鄭成功(俗称国姓爺)は母親が日本人で長崎生まれ。高校の世界史で習ったときは印象が薄かったですが、この流れ面白いなあ。
ポータルがたくさんあったのでしばらくingress。
ぼちぼち帰る
バスに乗って台南駅へ。
フロントに観葉植物を飾るというなかなかクレイジーな運転手でした。倒れないように安全運転かというと、そんなことはもちろん無いです。前の方で見ているとスクーターもバスの進路にガンガン入ってきます。レースゲームの雑魚みたい。
携帯の充電が出来るかのようなことが書いてありますが、ケーブルを挿しても無反応でした。まあ、もともと期待していませんでしたが(笑)
時間があれば行きたかった徳陽艦。2005年まで現役だった駆逐艦で装備もほぼ当時のまま積まれており、中を見学できるらしいです。今回はバスの窓から眺めるだけ。
台南駅は帰省ラッシュだか帰宅ラッシュだかでごった返してましたが、なんとか台北に帰れました。台湾の複雑な歴史が古都・台南には詰まっています。当たり前ですが1泊2日じゃ全然足りないので、また来ようっと。