発表から数日、電撃的に行なわれた中台首脳会談。党トップ同士の会談はこれまでにもありましたが、首脳会談は中華人民共和国の成立から66年を経て初めてということで、ニュースチャンネルは多くの時間をこの報道に割いています。
左が台湾の馬総統、右が中国の習主席。
台湾では頭文字を取って今回の会談を馬習會(会)と呼んでます。
この会談でいきなり何かが変わるということは無さそうだけど、どうなるのかなー。来年1月の台湾総統&立法院選挙はこのままだと国民党が負けそうらしいので、選挙前に独立志向の民進党をけん制する意図は見えますよね。現状維持やぞっていう。
いまは2つの政府に分かれている台湾と中国ですが、どちらも「本来はどっちの領土も俺らのもの=1つの中国」という立場。学校の先生は僕らが「中国」というとかならず「大陸」と言い直します。そんなムキにならんでも・・・
台湾側から見るとこの考え方は、60年前ならともかくいまとなっては現実的ではないし、僕もそう思います。なのでいまは国民党も現状維持を志向していて、馬政権になってからはかなり大陸寄りの姿勢を取っています。台湾経済はなんだかんだで中国に依存するところが大きいですからね。
去年あった学生による議事堂占拠はその流れに反発する形で起きたものでした。現状維持どころか、このままでは台湾は中国に吸収されてしまうのではないか、と。
一方で民進党などの野党は、もう台湾は中国とは関係ない別の国として独立するべきだという主張をしていて、国民党のやり方に反発する人たちの受け皿になっているようです。もしそれが実現したら即戦争だと中国人の友達が言ってましたが。
ふらふらと台湾に居着いてる僕としては当面このまま現状維持を続けてほしいわけですが、最終的にはどのような形であれ、台湾という地域が国として世界に認められる日が来ればいいなと願っています。が、台湾の状況は知れば知るほど難しい。信長の野望でいうと姉小路くらい難しい。
歴史にも政治経済にも疎いので、「本来はどっちの領土も俺らのもの=1つの中国」という考え方が、中国人だけでなく台湾人の認識でもあるということをこのブログで初めて知って、もんのすごくびっくりしました 汗汗。。。めっちゃ勉強になります!!ありがとうございます。
台湾人は、台湾は中国とは別の国なんだと主張しているんだと、何となく何の根拠もなく勘違いしていました。
・・・あ、でも、じゃあ何で台湾っていう国名を名乗っているのかって疑問に思ったんですが。便宜上?
いまでも正式名称は「中華民国」ですね。
でも日本を含め多くの国はそれを認めてないので、(地域の名前として)台湾と呼んだりチャイニーズタイペイと呼んだりしているみたいです。
また、おっしゃる通り最近は台湾内でも「中国とは別の国」と主張する人たち(民進党とか)が増えていて、その人たちが好んでいる名称も「台湾」。10年くらい前に民進党に政権交代したときから「台湾」も併用するようになってるようです。
台湾の中でもいろんな意見の人がいて、すごく複雑です。。。
「中華民国」!!聞いたことあります (ほんとレベル低くてすみません・・・汗)。それを国として認めないからこそ台湾という地域名で呼んで、だから台湾人とか台湾旅行とかは当たり前に耳にするけれど、中華民国人、中華民国旅行とかいう言葉を全く耳にしたことが聞いいたことがないんだなあと思いました。なるほどなー。
今まで台湾って中国ののんびり版みたいな印象でしたが、ブログを読み返させていただき、「このままでは台湾は中国に吸収されてしまうのではないか」と台湾の人が危惧しているということを知って、すごく緊張した状況にあるのだと感じました。
ぼくなんか日本の政治も理解不足なのにnackleさんは1年目の台湾留学にして台湾の政情を感じ取っていてほんとうにすごいなあと思いました。
またブログで勉強させていただきます。ありがとうございます!!
いえいえ、僕も付け焼き刃で調べたので本当のところはよくわかっていません。
台湾人と直接政治の話をする機会もあまりありませんし・・・